令和6年3/25日号【1988号】主なトピック

外国人雇用「育成就労制度」を創設 特定技能との連続性を確保 転籍制限は2年まで可能に
 
外国人材の受け入れ・共生に関する関係閣僚会議(議長=内閣官房長官・法務大臣)は2月9日、技能実習制度及び特定技能制度のあり方に関する有識者会議(座長=田中明彦・政策研究大学院大学長)が昨年11月にまとめた最終報告書を踏まえた政府の対応を決定した。技能実習制度を発展的に解消し、新たに人材の確保・育成を目的とする「育成就労制度」を創設。3年間の就労期間で特定技能1号の技能水準を修得し、特定技能制度との連続性を持たせる。外国人の人権保護、共生社会の実現を図るとともに、外国人がキャリアアップしつつ国内で就労できる制度とすることで、外国人に選ばれる日本を目指す。

被用者保険 適用範囲拡大の方向 健保への影響に懸念も
 
厚生労働省は213日、今後の被用者保険(厚生年金保険・健康保険)のあり方に関する懇談会(座長=菊池馨実・早稲田大学法学学術院教授)を立ち上げ、第1回会合を開いた。関係団体等へのヒアリングを行った上で夏頃を目途に取りまとめを行い、次期制度改革を議論している社会保障審議会の医療保険部会と年金部会に報告する。

育介法・次世代法改正案要綱 育児・介護の両立支援策を強化 働き方の選択肢広げる
 
労働政策審議会は130日、厚生労働大臣から諮問を受けた育児・介護休業法と次世代法の一部改正法案要綱をおおむね妥当とする答申をまとめた。政府は312日、改正法案を閣議決定し、通常国会に上程した。

日本ペストコントロール協会&日本しろあり対策協会 緊急災害時防疫業務支援協定を締結       2月29日から即日発効
 
(公社)日本ペストコントロール協会と(公社)日本しろあり対策協会は229日、緊急災害時防疫業務支援に関する協定を締結した。同日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開催された日本しろあり対策協会の第67回通常総会で、日本ペストコントロール協会の山口健次郎会長と日本しろあり対策協会の土井正会長がそれぞれ協定書に署名し、即日発効した。

水道行政を移管 厚労省から環境・国交両省に
 生活衛生等関係行政の機能強化のための関係法律の整備に関する法律が24年4月1日から施行されるのに伴い、水道行政が厚生労働省から環境省と国土交通省に移管される。

マンション・バリューアップ・アワード2023授賞事例発表会 グランプリはJワザック両国管理組合・片岡忠朗氏 マンション管理適正評価制度の活用をアピール
 
(一社)マンション管理業協会(高松茂理事長)は2月28日、東京都文京区のすまい・るホールで『マンション・バリューアップ・アワード2023授賞事例発表会』を開催した。発表会ではマンションの価値向上に関する事例・提案を表彰する「マンション・バリューアップ・アワード2023」5部門の部門賞に輝いた受賞者によるプレゼンテーションと準部門賞・審査員特別賞・佳作受賞者の表彰式を実施。審査委員会(委員長=齊藤広子・横浜市立大学教授)による審査の結果、栄えあるグランプリにはマンション管理適正評価部門の片岡忠朗(ただ あき)氏(Jワザック両国管理組合理事長)による「★2つから★5つへの大幅な評価UPを実現!~いかにして1年後に大幅な評価UPを実現することができたのか!?~」が選ばれた。

2023年上半期雇用動向 人手不足が深刻化 保安職業の欠員率高く
 
厚生労働省がまとめた2023年上半期の雇用動向調査結果によると、人手不足を補充するための求人である未充足求人数は148・9万人(前年同期比159万人増)で、欠員率(常用労働者数に対する未充足求人数の割合)は28%(同02㌽上昇)となった。

労働契約の明示事項を追加 契約期間の上限や場所・業務の変更範囲も
 
労働契約の際に明示すべき事項等を改正する労働基準法施行規則と職業安定法施行規則が24年4月1日から施行される。

2023年毎月勤労統計調査 実質賃金の低下続く 物価の上昇に追い付かず
 
厚生労働省の毎月勤労統計調査(確報)によると、2023年平均の実質賃金指数(2020年=100)は971(前年比25%低下)となり2年連続で低下、下落幅も拡大した。

ロングライフビル推進協会 第33回BELCA賞 ロングライフ部門4件、ベストリフォーム部門6件が決定 用途変更のない建築物の受賞目立つ
 (公社)ロングライフビル推進協会(略称BELCA、蓮輪賢治会長)は3月1日、第33回BELCA賞(選考委員会委員長:三井所清典・芝浦工業大学名誉教授)の表彰物件を発表した。同賞には、長年にわたり適切な維持保全を実施した建築物を表彰するロングライフ(LL)部門と優れた改修で価値を向上させた建築物を表彰するベストリフォーム(BR)部門があり、今回はLL部門4件、BR部門6件が選ばれた。これで表彰件数は、第1回(1991年度)から今回までの計33回で325件(LL部門139件、BR部門186件)となった。表彰式は5月20日、東京都中央区のロイヤルパークホテルで開催される予定となっている(LL部門の受賞者は所有者・設計者・施工者・維持管理者の4者、BR部門の受賞者は所有者・改修設計者・改修施工者の3者)。