VOL.70 暑さのせいで結露の事故が起きるエレベーター

 今年の夏も、暑かったですね。私たちは夏、空調ウエアを着て作業しています。これはブルゾンの両脇の腰の部分にファンが付いていて、ブルゾンの中に風を通してくれるもの。湿度が高い時はこれを着ていてもやはり暑いのですが、ないよりはマシという感じですね。
空調ウエアはもちろん会社支給ですが、今年は個人的に予備のファンを一つ、買い足しました。もし一つ故障すると、片側だけでは心もとないし、ファンも時々掃除が必要。扇風機と一緒で、羽にホコリが溜まると、自分自身がそのホコリを吸い込んでしまいます。
 先日、お客さんのところにエアダスターがあったので、空調ウエアのファンを掃除させてもらいました。 「プシュ〜ッ」「カラカラカラ」 何と、エアの力が強過ぎたのか、ファンの羽が割れてしまったのです。皆様もご注意を。 さて、エレベーターも暑さのせいで思わぬ故障が起きます。先日故障修理に行った先は、輸入米を管理している倉庫でした。室内をマイナス10度ぐらいに保っておかなければならないようで、中に入るとかなり涼しい。いつも暑い中で作業している私たちにとっては、「快適」な温度です。
 しかし、エレベーターはそういう場所で稼働することを想定して造られていませんでした。それでどうなったかというと、塔内(エレベーターのカゴが上下している空間)の壁がすべて結露してしまったのです。その結露が回り回って、乗り場の操作盤へ。ボタンはもちろん、内部まで結露して、サビが発生していました。
「どうにかならんですか、高橋さん?」 「いやあ……これはスイッチを外付けにしないとダメですね」
外付けのスイッチというと、皆さもリモコンに太いワイヤーが付いたスイッチで、クレーンなどを動かしているのを見たことがあると思います。見栄えを重視して、スイッチは大体壁の中に埋め込むのですが、中が結露してしまうのなら、やはり外付けにするしかありません。
 名古屋は夏の湿度が高いので、そうでなくても結露が起こることがあります。他でも「エレベーターが動きません」と連絡を受けて駆け付けたところ、結露が原因だったことがありました。そこは外部からの侵入防止のため、エレベーターをオン/オフにできる『パーキングスイッチ』といわれるものが乗り場操作盤に付いているタイプのエレベーターでした。ところが電源をオン/オフしても、スイッチの表示が付きません。操作盤のフタをパカッと開けると、スイッチの根元に青カビと思しきものがビッシリ付いています。 これはあくまでも私なりの解決策ですが、ひとまずパーキングスイッチを入れっぱなしに。なおかつ操作盤のフタを半開きのままにして空気を通し、何とか動くようにしておきました。
 ところがその後、また「動きません」と連絡が来たのです。「ダメでしたか?」と聞くと、積載5㌧のエレベーターに6㌧半の荷物を積んだ上、自分も乗り込んだ社員がいたそうです。「そりゃあ、当たり前だろ!!」と心の中で叫んでいました。(2019.9.9号)