BM技術講座
木村光成(木村ブラシ代表)
川崎市入札契約制度の見直し
積算の重要性を考える
1、川崎市入札契約制度のみなおし
神奈川県川崎市のビルメン関連の制度の変更、見直しが昨年度から相次いでいる。まず剥離洗浄水の中性での廃棄が通達されたこと。そして今年1月30日に外部監査人から、落札結果が入札予定価格の99%がほとんどであることから入札契約制度の改革が求められた。このため市財政局契約課では3月30日入札契約の変更を発表し4月1日の新年度から適用を実施している。
ビルメン関連の要点を列記する。
1、一般競争入札物件を1000万円以上を500万円以上に改正し、規制対象を拡大。これにより一般競争入札物件の半数の約210件が対象に。
2、入札前の資格審査で資格通知書を交付。
3、見積もりに必要な設計図書を購入して、実際に積算を行う。
4、予定価格の制限範囲内で最低価格者に落札。
5、最低制限価格は予定価格の2/3をくだらない価格で業種ごとに定める。これを下回った場合は入札を無効とする。
6、最低制限価格は事前公表しないが原則として入札後に公表。
2、見直しの理由 まず外部監査からの指摘である。予定価格の99%の落札がほとんどであり、市は偶然と述べているが通用しない。また見積もりに必要な資料を使用していないとの指摘がある。 以前にもビルメン業務で1円入札があり、全国的に有名であり、市役所建設当時のビルメン会社との慣例などが噂されている。また南武線の多摩川沿い、川崎市西口開発などの大型ビルの竣工により、民間のメンテナンス契約と比較して、立ち遅れによるひずみが出る恐れがある。これらが理由として考えられる。
川崎市の最近の建設予定を含めた高層ビルの事例を上げる(階数、竣工予定) ①パークシテイ武蔵小杉(59階、2009年)②ザ・コスギ・タワー(49階、2008年)③鹿島田駅西部地区再開発(47階、2011年)④中丸子ツインタワー西(47階、2008年)⑤中丸子ツインタワー東(47階、2008年)⑥パークシテイ武蔵小杉ステーションフォレスト(47階、2008年)⑦武蔵小杉南口東(38階、2011年)⑧サウザンドタワー(41階、不明)⑨武蔵小杉南口西(37階、2011年)⑩クレッセント川崎タワー(38階、2009年)⑪NEC多摩川ルネッサンスシテイノースタワー(37階、不明) このように30階以上のビルが武蔵小杉、新丸子、鹿島田に10棟以上建設される。また川崎駅西口再開発で大型ビルが林立する。現在1年以内の完成を含めて20階以上のビルは30本を越える。
3、見直しの効果 まず、予定価格が事前に漏れないかの問題と設計図書を使用した積算が行われることである。
次にグリーン購入法などに準じたメンテナンスの実施のための清掃機械の性能管理、洗剤、床材などの判別技術をビルメン自身、またはビルメン協会で行い、現在の業者丸投げを見直す必要がある。これらが管理会社やコンサルタント、オンブズマンの見直しに対するおおかたの意見である。

(写真は川崎西口開発)
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