フローリングクレーム一覧表(2006年版)
フローリングはメンテナンス不要であった。ほとんどの床材が耐水性の強い接着剤が使用され、無垢材の場合は現場でウレタン、エポキシ、ポリエステルなどで目地まで十分シールされていた。そこでビニールタイルや塗り床と同じにワックス塗布、剥離を繰り返し、10年程度でサンディングを行い再塗布する。これを繰り返した。そしてダニ騒動でカーペットからフローリングに流れが変わった。ところがハウスシック問題が起き塗料と接着剤が槍玉に上がり,無塗装、無接着剤、が流行しそして塗料も水性が主流となり、耐水性、対洗剤性が問題になり、従来のメンテではクレームが多発し、フロアーポリッシュ工業会ではフローリング関係協会とともに引き渡し時のクレーム防止を指導した。このような状態であり、協会テキストにはフローリングの系統的メンテの記載はない。そこで一年をかけビルクリーニング誌にフローリングの要点をまとめた。木床のメンテナンス技術考である。そしてクレームの危険を防ぐ目的でフローリングクレーム一覧表を作成した。この表は石材、カーペット、ビニールタイルクレーム表と異なる点はクレームの危険をなくしよりリーズナブルな価格でメンテを行うための提案をはじめに例示している点である。
詳細は木床メンテナンス技術考を参照願いたい。
フローリングクレーム一覧表
| 原因による提案分類事例 |
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| F.フローリングへの提案 |
例、ノンソル塗装の実施、継ぎ目のシール |
| D.洗剤、ワックスへの提案 |
例1、高価であるが高性能の製品の使用
例2、ワックスによる2層管理
例3、作業時間が増える中性剥離剤の使用 |
| W.作業法への提案 |
例1、作業時間のかかる分割洗浄
例2、乾燥時間を通常の2倍とる |
| M.清掃機械への提案 |
例1、ウエットバキュームの導入 |
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NO |
クレーム名 |
現象または注記 |
原因として考えられるもの |
1 |
たてそり |
縦方向の変形 |
無塗装水ぬれ |
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○ |
F、W、D |
2 |
突き上げ、暴れ |
床面全体の変形の表現 |
〃 |
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○ |
F、W |
3 |
はばそり |
横方向の変形 |
〃 |
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○ |
F、W |
4 |
波うち |
洗濯板上の変形、
なら、ユーカリ |
〃 |
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○ |
F、W |
5 |
ねじれ |
複合変形、けやき、松 |
〃 |
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○ |
F、W |
6 |
われ |
針葉樹全般 |
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○ |
F、W |
7 |
啼き、床鳴り |
歩くと音がする。 |
〃 |
○ |
○ |
F、W |
8 |
膨れ |
最も多い、
オーナーが気づかない |
〃 |
○ |
○ |
F、W |
9 |
変色(黒) |
タンニン |
アルカリ洗剤 |
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○ |
D、W |
10 |
変色(黄色) |
リグニン |
アルカリ洗剤 |
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○ |
D、W |
11 |
変色(色落ち) |
着色もの。紫檀など |
含溶剤洗剤 |
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○ |
D |
12 |
塗膜破壊 |
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剥離剤 |
○ |
○ |
D、W |
13 |
塗膜の削れ |
オーナー指摘が多い |
パットによる削れ |
○ |
○ |
F、W |
14 |
表層の削れ |
突き板の削れ |
パット、メッシュパット |
○ |
○ |
W |
15 |
はがれ |
合板 |
ぬれ |
○ |
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F、W |
16 |
ささくれ |
無垢材、張り |
使用条件、材種 |
○ |
○ |
F、W |
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した地の出 |
印刷もの、 |
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17 |
掘れ |
メッシュパットなどによる凹凸、針葉樹の軟部のへこみ〔ブラシ〕 |
使用条件、作業法 |
○ |
○ |
F、W
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18 |
ヤニのにじみ |
無垢材、松 |
ヤニ止め |
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○ |
F |
19 |
密着不良 |
現在の保護剤の除去
ワックスの選択 |
作業法 |
○ |
○ |
D、W |
20 |
つなぎ目の白化 |
割れ目へのワックス |
つなぎ目のシール作業 |
○ |
○ |
F、W |
21 |
養生不良 |
布壁などの汚損(他社) |
しみ抜き作業 |
○ |
○ |
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22 |
養生テープのり残留 |
作業量の多い場合あり
(他社) |
しみ抜き作業 |
○ |
○ |
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23 |
ワックスの堆積 |
変色 |
作業法、剥離間隔を短く |
○ |
○ |
D、W |
24 |
ヒールあと |
柔らかいワックスの堆積 |
作業法、剥離間隔を短く |
○ |
○ |
D、W |
25 |
家具あとのへこみ
引きずり傷 |
(他社) |
作業法、補修 |
○ |
○ |
F |
26 |
木の臭い |
米松の木粉がアトピーの原因の場合があり、桧の香りが問題の場合もある |
シール |
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○ |
F、D |
27 |
塗装のひびわれ |
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以下にしみ汚れのクレームを列記する。しみ汚れが問題になるのは無垢材の特に白木である。桐,ヒノキなどは汚れが付きやすく目立ちやすい。またチークなどの濃色物は染色されている場合が多く、しみぬき剤も技法も場合ごとに異なる。そのため種類のみを例記する。 |
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しみの種類 |
樹 種 |
しみぬき剤 |
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マジック |
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クレヨン |
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鉛筆、ボールペン |
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コーヒー、コーラ |
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醤油、ソース |
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酒、ビール |
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口紅、 |
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ファンデーション |
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毛染め |
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血液 |
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ヨードチンキ |
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イソジン |
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カレー |
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鉄さび、銅さび |
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テープあと |
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茶 |
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墨汁 |
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