BM技術講座
木村光成(木村ブラシ代表)
ビルメン業界では過去のカタログが財産になる
建築素材メーカーやカーペットメーカー、石材メーカーなどは、毎年新しいカタログを作成し配布している。建設業者や施工業者向
けに作られるサンプルが主な目的になっている。このため、メーカーや販売業者は、古いカタログを全てその年で廃棄する。
し
かし、われわれメンテナンス業者は、販売されたその時から仕事が始まる。カーペットは5年以上、石材では20年以上は使用される
。そして、その古いカタログには各種のデータが記載されている。したがって、メンテナンスは過去のデータが財産となる。
ビ
ルメンテナンス業界が、複数年契約の必要性を発注者側に主張するには、過去の蓄積データとデータベースの存在を示す必要がある。
このように考えると、ビルメンにとっては過去のカタログは財産である。しかし、業界ではこの重要性を認識していない。
この
ため、これらの資料も一部だけでもデータベースとして残しておきたい。ここに1996年東リのカタログがある。
バブル最盛 の当時、スミノエ、東リを始めとするカーペットメーカーまで石材販売に参入した。従来の石材メーカーの矢橋大理石、関が原石材な どと異なる見解を持っているカタログである。
その特徴を示す。
@花崗岩、大理石、レジンテラゾーの主要石材に絞られて
いる。石材メーカーカタログにはレジンテラゾーは無い。
A代表的石種に絞られている。
B施工の注意点も記載されクレーム
原因やメンテの注意点の資料になる。
C花崗岩は鏡面仕上げとバーナー仕上げの2つを記載(他には無い)。
D版が大きく、
色も現物に近い。
E販売価格も表示され、ビルオーナーへの見積もり、メンテの提案、クレーム予測などビルメンにとり有利な引
用が出来る。
Fメンテについて間違いもある。これはこのカタログばかりでなく、カーペット、石材、木床など全てのメーカーの
カタログにわたる。メンテの立場からこれらは否定しておく。
以上のような問題も含んではいるが、これら大手資材メーカーの
カタログからの提案書などの提出書類への引用は大きな効果がある。
同じ提案でもビルメン自身の提案では通らない場合が多い
。このカタログは東リのご好意で300冊をお分けいただき、セミナー用に50冊を東京ビルメンテナンス協会清掃委員会や、全国ハ
ウスクリーニング協会、全国ビルメンテナンス協会に配布したが、全て散逸している。お持ちの方は利用、保管願えれば幸いである。
1、東リストーンカタログ1996年版とその応用箇所
@花崗岩、大理石、レジンテラゾーが1冊で表示されている。
このため現場用、営業用に最適であり、これを修正デジタル化すれば各社用のテキストが作成できる。
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A最近売り込みの多いつやが落ちないで滑り止め効果をうたう処理剤は10年以前から販売されているが、効果は無い。 |
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C色調、明度、彩度、により分類してあり、特に花崗岩はバーナー仕上げと鏡面が併記されている点がビルメンに取り使いよい。メンテナンスの難易度、クレーム危険度、に一致しやすい。自社の現場石材登録票に応用できる。 |
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(つづく)