平成22年2月

『文芸東北』の同人、会員、ほか、

  小誌を支え育てて下さった皆々さまへ。


 通巻523号、半世紀もの間続いた同人誌「文芸東北」ですが、昨年の夏ごろから体調を崩しておられる主宰者大林しげる氏の同人活動への復帰の見通しが立たず、残念ながら継続発行を断念せざるを得なくなりました。

 長いこと作品を寄せて下さった方々、愛読して下さった方々にかような紙片による一方的な通告は心苦しい限りですが、同人、会員の会費や支援者のカンパがあったとはいえ、月刊500部の出版費用の大半は、大林氏のポケ ットマネーでまかなわれてきたもので、氏の文学に寄せる深い思いと高い志、財政面での支援があって続いてきた「文芸東北」です。氏の手を離れて継続することは不可能です。

 地方の文学同人誌としては稀有の月刊誌であるこの小冊子に作品を発表し、それをバネにして、さらなる活躍の場を得た方々も少なくないはずで、「文芸東北」の存在価値は決して小さいものではありません。発表の場を与え、研鑽の機会を提供し続けた大林氏の功績もまた、はかり知れないものがあります。同人のひとりとして休刊は無念の極みでありますが、継続の方途を見出すことができません。長年の知己の訃報を伝えるような重い気分で、以上お伝えします。胸中ご斟酌ください。

平成二十二年二月
月例合評会常連出席者代表して。   文責  渡辺

 会費を過剰納入された方々には、過剰分を返金させていただきます。ただし事務担当者が退職したため詳細については掴みかねています。まことに申し訳ありませんが書面(葉書、手紙)等で申し出ていただければ助かります。相当額の切手による返納でよければ、なおさら助かります。その旨お書き添えください。

なお、「文芸東北」主催「東北・北海道文学賞」の今年度受賞作は、

「植村 有」の「醒めない夏」

と決定しました。伊藤桂一先生の高い評価を得ての決定です。受賞作品は「季刊文科」(鳥影社)に掲載の予定です。贈賞式については、日時、場所ともに未定です。これまで応捜して下さった方々には、作品発表の際にあらためてお知らせします。

文芸東北新社