ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私もちょこちょことインスタグラムを更新しています。
エレベーター点検中のリポート(?)あり、日常生活の写真あり……。まあ、子どもたちの成長日記代わりに楽しんでいる部分が多いかもしれません。
我が家では、2番目の息子がこの4月から、専門学校に通い始めました。ウチの子たちはあまり勉強が得意ではありません。それなら早いうちに手に職を付けた方がいいんじゃないか?と家族で話し合い、長男と同じ学校に決めました。家内は最初、普通高校に進ませたかったようですが、3年間が終わって本人がやる気なら大学進学も可能ということで納得しました。
息子たちは、スポーツにはほとんど力を入れていません。まず、家内があまりスポーツに燃えないタイプなんです。何せ、近くに〝いい見本〞がいますからね。デカいだけで全くツブシが利かず、何もできないのがズ〜ッと目の前をウロチョロしている(笑)。むしろ、スポーツに熱中している人を見ると、引いてしまう方なんです。
私も上の子たちの小・中学校時代には、子どもの才能より親の熱が上回るケースを結構見てきました。試合はもちろん、ことあるごとにビデオを撮っているお父さん、お母さん。何百本、ヘタしたら何千本と撮っているのではないでしょうか。
特にお母さんたちは、私が元プロ野球選手とわかると、「野球教室をやってくださいよ〜」と必ず言います。正直、ウチの子にも教えていないのになあ…と思います。
親御さんが熱心になり過ぎて子どもに無理をさせ、中学、高校で肩やヒジがパンクして野球ができなくなった子も、少なからずいます。
ある子どもはクラブチームで投げ過ぎて、肩の主要な腱3本のうち、1本が完全に断裂。手術をしてやっと腕が上がるようになったほどで、ドクターにハッキリ「野球はもう無理ですね」と告げられました。
お母さんは大泣き、お父さんは茫然。「この子の将来に期待していましたが、諦めます」と、声を絞り出すようにおっしゃっていました。
しかし何より、かわいそうなのは本人です。酷使して、楽しい野球ができなくなってしまったのですから。まずは子どもの好きなようにやらせてあげればよかったのになあ…と思います。そんな様子を見ていると、「あまり子どもさんにプレッシャーをかけない方がいいんじゃないですか?」と言いたくなりますが、やはり他人が口出しできる問題ではないんですよね。
プロになるには、やはり体の強さ、メンタルの強さは不可欠です。しかし、それに強運も伴わないと、長くはできません。まさに「狭き門」ですよ。
私は今、名古屋に住んでいるため、プロ野球の話題といえば中日中心。土日になると、テレビも中日の番組だらけです。なのに与田新監督の下、今季もあまり成績は振るわず。球団や周囲が甘やかし過ぎて、生ぬるい雰囲気になっているんじゃないですか。Bクラスなのにニコニコと野球をしている時点でアウトです。逆にプロは、監督もコーチも、もっと厳しくビシビシやらないとダメだと思います。(2019.5.27号)